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テイルズシリーズの主にTOVのレイリタにハマッて始まった小説ブログサイトです☆
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素晴らしき小説
①のつづきです^^


もう泣けます!!





まあ、その後はエステルの家で互いの近況報告をしながらお茶やらお昼やらご馳走された訳なんだけど。
あたしはストーカーの事が気が気じゃなくて、いつもの半分も楽しめなかった。


本当、何でこんなことになっちゃったんだろう。


味が感じられないスコーンを咀嚼しながらぼんやりと二人の話に耳を傾けていると急にエステルの家の扉が奇妙なリズムでもって叩かれた。
びくりと背が震えたのが自分でも解る。
あいつがこんな所に急に来るはずが無い、そう言い聞かせても血の気が引くのを止められない。


エステルが何のためらいも無くドアノブに手をかけたのを見て反射的に「開けないで!!」と叫んでしまった。
驚いたように此方を見る二人。
「あ…」
何て莫迦なことを言ってしまったんだろう。取り繕わないと、でも何て言えば…。
あたしが言葉を捜しているとジュディスがゆっくりと笑った。


「大丈夫、何も怖いことなんてないわ。」
「え?」


エステルがゆっくりと扉を開ければそこにはかつては毎日のように見ていた、紫色の羽織を着た男。



「おっさん?」


あたしが呆然と呟けば、険しい顔をして此方に歩み寄ってくる。
何の反応も出来ずにぼんやりと近付いてくる男を眺めていれば、目の前で立ち止まった。


…パシンッ


小気味良い音があたしの左頬で鳴った。後からじんわりと熱を持ってくる。
目の前には右手を振り切ったおっさん。


…叩かれた?


「レイヴン!!」
エステルが扉の方から非難の声を上げたがおっさんはそちらを見ようともせずあたしの目を覗き込んできた。



「どうして誰にも相談しなかったの?」
…え?
「放っておけば収まると思ったの?違うよね。リタは頭が良いからそれでは収まらないことが解っていた。
だから戦おうとした。そこまでは良い。
どうしてそこで一人で戦おうとしたの?
確かにリタは強いよ。魔術に関して言えば右に出るものは居ないだろうね。
でもストーカーなんて追い詰められれば思いもよらない事をやってのけるんだよ。
下手したら命を落とす可能性だってあった。自分がどんなに危険な橋を渡っていたか解っている?」
頭がまるで機能を停止したよう。おっさんの言葉が頭を素通りする。
頭は一つの疑問で占められていた。
「な…んで………。」
あたしがストーカー被害に遭っているって解ったの?


おっさんは一つ溜息をつくとゆったりと背中に腕を回してきた。
あたしは抱きしめられるような格好になる。
「メンテナンスの時期でしょ。いつもなら1週間も遅れれば催促の葉書がくるのに2週間待っても来ない。
取り敢えずリタっちの家を訪ねてみたら人が居る気配は無い。ふとポストを見たら手紙やら広告やらが溜まっていてさ。
どうせなら仕分けでもしようかと思ったら7,8通同じ筆跡で宛名が書かれた手紙が毎日来ている。
悪いとは思ったけど流石に怪しいと思って開けたら、ね。」
「…あ、成る程。」
「まあ、その後は研究所内の信頼出来る人間とか研究所所属の騎士とか青年にも協力して貰ってね。今日は現場を押さえようと二人に頼んでリタを連れ出してもらった訳。
そんでさっきストーカーは捕まえたから安心して頂戴。
捕り物自体はリタっちの部屋でやった。周囲にはストーカーじゃなくてリタっちの研究を盗もうとしている人がいるとの通報を受けたとしといたからリタっちがストーカー被害に遭っていたのを知っている人間は限られているわよ。」
余りの展開の早さに頭が付いていかない。が、おっさんが色々裏で工作してくれたことは何とか理解した。
お礼を言わなきゃ、と空回りする頭で考え付いたところでおっさんが体を離し、再び目を覗き込んできた。


「じゃあ、経過が解った所で、もう一回聞くよ。
何で相談しなかったの?まさか俺達を疑っていた訳じゃないんでしょ。」
真剣な瞳に気圧される。
「だっ…て、迷……惑…」
強張る舌を動かして何とか答えようとすれば途中で遮られた。
「そんなに俺は、俺達は頼りない?
リタっちが一人で戦って一人で傷つくほうが遥かに悲しいし、辛いよ。
ストーカー被害に遭っていると知った時のおっさんの心境が解る?
今頃どんな目に遭っているのかと考えたら気が狂いそうだった。
手紙の日付自体は1週間前で途切れていたからね。」
「皆、新しく踏み出した世界のために忙しく働いているから…こんな事で煩わせちゃいけないって…
でも、…ずっと……見張られているみたいで……」
今までの1ヶ月半の事を思い出せば目から涙が溢れてきた。泣き止まなきゃと心は焦るけれど涙腺が壊れてしまったようで涙は後から後から出てくる。
「…こわ……かった。最後の方は、もう誰を信じていいのかも解んなくなった。
そんで、唯々皆に会いたくなった。会って、それで…」
「リタっちは我慢しすぎよ。」


再び優しく抱きしめられて、緊張の糸がふつりと切れたよう。
おっさんに縋って子供のように泣き喚いた。
気が付けばエステルもジュディスも居ない。

おっさんは宥めるように、あやすように、落ち着かせるようにゆっくりと背中を叩いてくれていた。



無事で良かった。
一人で背負い込まないで。
何かあったら相談して、何を差し置いても駆けつけるからさ。
ねえ、聞いてる?大切なんだよ、誰よりも。


耳元で囁かれるおっさんの言葉を子守唄にあたしの意識はゆっくりと穏やかな闇の中に沈んでいった。






月と太陽のしおん様への相互お礼文
ストーカー気味な男に狙われているリタをかっこよく助けるレイヴンでした。
あれ?
かっこいいの定義って何でしょう…?
レイブンが実際に助けた部分(暗躍の部分)がばっさり削られているような…?
でも長い。
心を助けたって事で←オイ
しおん様、いかがでしょうか?
ご期待に添えているかどうか…。
このような文章ですが謹んで進呈いたします。
勿論書き直し要求はいつでも受け付けさせていただきます。
相互有難うございました!



●「払暁に鳴く鳥」フレズベルク様にリクして書いていただいた「ストーカー気味な男に狙われているリタをかっこよく助けるレイヴン」でした!
もうリタを論すおっさんかっこよすぎです!
そして1人で頑張ろうとするリタに泣けました。
最後救われたリタにホっとしつつおっさんの言葉にまた泣けて、もう本当に素晴らしい小説本当にありがとうございました!!
これからもどうぞよろしくお願いします!



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